目次
  1. 「浪曲」の意味と特徴
  2. 「演歌」の意味と特徴
  3. 浪曲と演歌の歴史的な関係
  4. 「浪花節」とは
  5. 語源・由来
  6. よくある質問
結論

「浪曲」は三味線の伴奏に合せて物語を「語る」芸能で、「語り物」に分類されます。「演歌」はメロディーに乗せて「歌う」音楽で、「歌もの」に分類されます。浪曲は1演目30分程度のストーリーを語り、演歌は3〜5分程度の歌を歌うという違いがあります。

浪曲

ろうきょく
物語を「語る」芸能
語り物・話芸

演歌

えんか
メロディーを「歌う」音楽
歌もの・大衆音楽
項目 浪曲 演歌
分類 語り物・話芸 歌もの・大衆音楽
形式 「節」と「啖呵(セリフ)」で物語を語る メロディーに乗せて歌詞を歌う
演奏時間 1演目30分程度 1曲3〜5分程度
内容 時代劇のようなストーリー 恋愛・人生・郷愁などのテーマ
伴奏 三味線(曲師が演奏) バンド・オーケストラなど
起源 明治初期(説経節・祭文がルーツ) 明治時代(演説歌がルーツ)
演者の呼称 浪曲師 演歌歌手

「浪曲」の意味と特徴

「浪曲」三味線の伴奏に合わせて物語を語る日本の伝統芸能です。「浪花節(なにわぶし)」とも呼ばれます。

浪曲の最大の特徴は、「節(ふし)」と「啖呵(たんか)」を使い分けて物語を語ることです。「節」はメロディーをつけて語る部分、「啖呵」はセリフのように語る部分です。落語・講談と並んで「日本三大話芸」の一つとされています。

浪曲の形式

  • 節(ふし):メロディーをつけて情感豊かに語る部分
  • 啖呵(たんか):セリフのように語る部分
  • 曲師(きょくし):三味線を伴奏する人

浪曲の題材

  • 武芸物:剣豪や武士の物語
  • 任侠物:侠客(きょうかく)の義理人情
  • 出世物:立身出世の物語
  • 悲恋物:悲しい恋の物語
「浪曲」を使った例文
  • 祖父は若い頃よく浪曲を聴きに行っていたそうだ。
  • 浅草の木馬亭では今でも浪曲を楽しめる。
  • 浪曲師の語りには独特の迫力がある。

「演歌」の意味と特徴

「演歌」は、明治時代以降に生まれた日本の大衆音楽です。メロディーに乗せて歌詞を「歌う」形式で、1曲3〜5分程度の長さです。

演歌は恋愛や人生の哀愁、故郷への郷愁などをテーマにし、こぶしやビブラートを効かせた歌唱法が特徴です。レコードやテレビを通じて全国に広まりました。

「演歌」を使った例文
  • カラオケで演歌を熱唱する。
  • 紅白歌合戦で演歌歌手の歌を聴く。
  • 演歌の歌詞には日本人の心情が表れている。

浪曲と演歌の歴史的な関係

浪曲と演歌は、どちらも明治時代に生まれた芸能ですが、その後の発展の仕方が異なります。

浪曲の歴史

浪曲のルーツは、説経節や祭文語りなどの宗教芸能にあります。明治初期に大阪の芸人・浪花伊助が新しい芸として売り出し、「浪花節」と呼ばれるようになりました。その後、桃中軒雲右衛門や二代目広沢虎造の活躍で戦前まで全盛を迎えましたが、戦後は衰退しています。

演歌の歴史

演歌は「演説歌」に始まり、自由民権運動の主張を歌に乗せたものでした。その後、レコード産業の発展とともに娯楽音楽へと変化し、テレビ時代に入って全国的な人気ジャンルとなりました。

「浪花節」とは

「浪花節(なにわぶし)」は浪曲の別名で、同じものを指します。大阪の芸人・浪花伊助の名前に由来するとされています。

また、「浪花節的」という言葉は、義理人情に厚い様子を表す比喩としても使われます。これは浪曲の題材に義理人情をテーマにしたものが多いことに由来します。

語源・由来

「浪曲」の語源

「浪曲」は「浪花節」を略した呼び方です。「浪花」は大阪の古い呼び名で、大阪で生まれた芸能であることを示しています。

「演歌」の語源

「演歌」は「演説歌」の略です。明治時代の自由民権運動で、政治的主張を歌に乗せて広めたことに由来します。

よくある質問

Q
「浪曲」と「浪花節」は同じもの?
A
はい、同じものを指します。浪花節は大阪の芸人・浪花伊助の名前に由来する呼び名で、浪曲はその略称です。
Q
浪曲はどこで聴ける?
A
東京・浅草の「木馬亭」や大阪・天王寺の「一心寺門前浪曲寄席」などで定期的に公演があります。
Q
「浪花節的」とはどういう意味?
A
義理人情に厚い様子や、情にほだされやすい様子を表す比喩表現です。浪曲の題材に義理人情をテーマにしたものが多いことに由来します。
Q
「浪曲」と「講談」の違いは?
A
浪曲は三味線の伴奏に合わせて「節」をつけて語ります。講談は釈台(机)を張り扇で叩きながら、メロディーをつけずに語ります。