目次
  1. 「民謡」の意味と特徴
  2. 「演歌」の意味と特徴
  3. 民謡と演歌の関係
  4. 語源・由来
  5. よくある質問
結論

「民謡」は各地域で古くから歌い継がれてきた伝統的な歌で、作者不明のものが多く、労働や祭りと結びついています。「演歌」は明治以降に生まれた大衆音楽で、作詞・作曲者がおり、恋愛や人生の哀愁をテーマにしています。民謡が「地域の歌」なら、演歌は「個人の感情の歌」と言えます。

民謡

みんよう
各地域の伝統的な歌
労働や祭りと結びつく

演歌

えんか
明治以降の大衆音楽
恋愛や人生の哀愁
項目 民謡 演歌
起源 古代〜(数百年以上) 明治時代〜(約150年)
作者 不明(口承伝承) 作詞家・作曲家が存在
テーマ 労働・祭り・季節・祈り 恋愛・別れ・人生・郷愁
歌詞の特徴 方言が多い・地域色 標準語・全国共通
歌い方 素朴・自然体 こぶし・ビブラートを多用
目的 共同体の絆・祈り・労働 聴いて楽しむ・感情表現
伝承方法 口伝え(地域限定) レコード・テレビ(全国)

「民謡」の意味と特徴

「民謡」各地域で古くから歌い継がれてきた伝統的な歌です。作者は不明であることが多く、口伝えで何世代にもわたって受け継がれてきました。

民謡の大きな特徴は、地域の生活と密接に結びついていることです。田植えや漁などの労働歌、祭りや盆踊りの歌、豊作や無病息災を願う祈りの歌など、暮らしの中から生まれた歌が多くあります。

民謡の種類

  • 労働歌:田植え歌、木挽き歌、舟歌など
  • 祝い歌:祭り、結婚、正月などの歌
  • 盆踊り歌:地域の盆踊りで歌われる歌
  • 子守歌:子どもを寝かしつける歌

代表的な民謡

  • 「ソーラン節」(北海道)
  • 「秋田おばこ」(秋田県)
  • 「花笠音頭」(山形県)
  • 「安里屋ユンタ」(沖縄県)
「民謡」を使った例文
  • 祖母はよく地元の民謡を歌っていた。
  • この地方の民謡には独特の節回しがある。
  • 民謡の歌詞には方言が多く使われている。

「演歌」の意味と特徴

「演歌」は、明治時代以降に生まれた日本の大衆音楽です。当初は「演説歌」と呼ばれ、自由民権運動の主張を歌に乗せたものでしたが、やがて娯楽音楽へと変化しました。

演歌の特徴は、個人の感情を歌うことです。恋愛の切なさ、別れの悲しみ、人生の哀愁、故郷への郷愁など、普遍的な感情をテーマにしています。

演歌の音楽的特徴

  • ヨナ抜き音階:「ファ」と「シ」を抜いた日本的な音階
  • こぶし:瞬間的に音を上下させるテクニック
  • ビブラート:声を細かく揺らす歌唱法

代表的な演歌歌手

  • 美空ひばり
  • 北島三郎
  • 石川さゆり
  • 五木ひろし
「演歌」を使った例文
  • 父は車の中でよく演歌を聴いている。
  • 紅白歌合戦では演歌歌手が大トリを務めることが多い。
  • 演歌には日本人の心情が表れている。

民謡と演歌の関係

演歌は民謡の要素を多く取り入れています。民謡で使われる「こぶし」という歌唱法は、演歌でも重要なテクニックとして受け継がれています。また、ヨナ抜き音階も民謡の音階に由来すると言われています。

ただし、民謡が「地域の共同体の歌」であるのに対し、演歌は「個人の感情を全国に発信する歌」という違いがあります。民謡は地域で歌い継がれましたが、演歌はレコードやテレビを通じて全国に広まりました。

語源・由来

「民謡」の語源

「民謡」は「民の謡(うた)」という意味です。庶民の間で歌われる歌を指し、元は「俚謡(りよう)」「俗謡」などとも呼ばれていました。明治時代に「民謡」という名称が定着しました。

「演歌」の語源

「演歌」は「演説歌」の略です。明治時代の自由民権運動で、政治的主張を歌に乗せて広めたことが始まりです。その後、政治色が薄れ、恋愛や人生をテーマにした娯楽音楽へと変化しました。

また、「艶歌」「怨歌」という当て字も使われ、色っぽさや怨念を表現する歌という意味合いもあります。

よくある質問

Q
民謡歌手と演歌歌手の違いは?
A
民謡歌手は特定の地域の民謡を専門に歌い、伝統的な歌唱法を守ります。演歌歌手は作詞家・作曲家が作った新曲を歌い、レコード・テレビで活動します。ただし、民謡出身の演歌歌手も多くいます。
Q
「歌謡曲」と「演歌」の違いは?
A
歌謡曲は日本の大衆音楽全般を指す広い概念で、演歌はその中の一ジャンルです。歌謡曲にはポップスやロックなども含まれます。
Q
演歌は「日本の心」と言われるのはなぜ?
A
演歌が「耐える」「受け入れる」といった日本的な美徳や、義理人情、郷愁といった日本人の感情を多く歌っているためです。ただし、演歌は明治以降に西洋音楽の影響を受けて生まれたもので、純粋な伝統音楽ではありません。