「交響曲」はオーケストラのみで演奏される大規模な楽曲で、通常4楽章構成です。「協奏曲」はソリスト(独奏者)とオーケストラが共演する楽曲で、通常3楽章構成です。協奏曲ではソリストが主役となり、その技巧を披露する「カデンツァ」が見せ場となります。
| 項目 | 交響曲 | 協奏曲 |
|---|---|---|
| 演奏形態 | オーケストラのみ | ソリスト+オーケストラ |
| 楽章構成 | 通常4楽章 | 通常3楽章 |
| 編成規模 | 大規模(40〜100人) | 小〜中規模(30〜60人) |
| 演奏時間 | 30〜80分程度 | 20〜40分程度 |
| カデンツァ | なし | あり(ソリストの見せ場) |
| 別名 | シンフォニー | コンチェルト |
「交響曲」の意味と特徴
「交響曲」は、オーケストラ(管弦楽団)のみで演奏される大規模な楽曲です。イタリア語では「シンフォニー(Sinfonia)」、ドイツ語では「ジンフォニー(Symphonie)」と呼ばれます。
交響曲の特徴は、4つの楽章で構成されることです。一般的に「速い→遅い→舞曲→速い」という構成をとり、1曲で30分〜80分ほどの長さになります。
オーケストラのすべての楽器が活用され、壮大なスケールの音楽が展開されます。ベートーヴェンの「運命」や「第九」、モーツァルトやハイドンの交響曲が有名です。
- ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を聴いた。
- 年末の第九交響曲の演奏会に行く。
- この交響曲は4楽章構成になっている。
「協奏曲」の意味と特徴
「協奏曲」は、ソリスト(独奏者)とオーケストラが共演する楽曲です。イタリア語で「コンチェルト(Concerto)」と呼ばれます。
協奏曲の特徴は、3つの楽章で構成されることです。「速い→遅い→速い」という構成が一般的で、演奏時間は20〜40分程度と交響曲より短めです。
ソリストを目立たせるため、オーケストラは交響曲より小編成になります。ピアノ協奏曲、バイオリン協奏曲、フルート協奏曲など、様々な楽器の協奏曲があります。
カデンツァとは
協奏曲の大きな特徴が「カデンツァ」です。これはソリストが1人で演奏する見せ場で、高度な技巧を披露するパートです。オーケストラは演奏を止め、ソリストの演奏に注目します。
古典派の時代まではソリストが即興で演奏することもありましたが、ロマン派以降は作曲家がカデンツァも書くようになりました。
- モーツァルトのピアノ協奏曲第21番を演奏する。
- チャイコフスキーのバイオリン協奏曲は名曲だ。
- 協奏曲のカデンツァでソリストの技巧が光った。
語源・由来
「交響曲」の語源
「交響曲」は、ギリシャ語の「シンフォニア(συμφωνία)」に由来します。「syn(一緒に)」+「phone(音)」で「音が一緒に響く」という意味です。
交響曲の起源は18世紀初頭のイタリアにあり、オペラの序曲として発展しました。その後ハイドンやモーツァルトによって形式が確立され、ベートーヴェンによって芸術的な高みに達しました。
「協奏曲」の語源
「協奏曲」は、イタリア語の「コンチェルト(Concerto)」に由来します。ラテン語の「concertare(競い合う・協力する)」から派生しており、ソリストとオーケストラが「協力して」あるいは「競い合って」演奏することを表します。
協奏曲の起源はバロック時代(18世紀初頭)にあり、バッハやヴィヴァルディによって形式が確立されました。
演奏会での位置づけ
オーケストラの演奏会では、一般的に以下のような構成で演奏されます。
- 前半 – 短めのオーケストラ作品(序曲など)→ 協奏曲
- 休憩
- 後半 – 交響曲
交響曲はメインディッシュとして後半に演奏されることが多く、協奏曲は有名なソリストを招いて前半に演奏されることが一般的です。
よくある質問
「シンフォニー」と「交響曲」は同じ?
はい、同じものを指します。「シンフォニー」は英語・イタリア語での呼び方、「交響曲」は日本語訳です。「交響楽団」「シンフォニーオーケストラ」も同じ意味です。
「コンチェルト」と「協奏曲」は同じ?
はい、同じものを指します。「コンチェルト」はイタリア語、「協奏曲」は日本語訳です。
「カデンツァ」とは何?
協奏曲でソリストが1人で演奏する見せ場のことです。オーケストラは演奏を止め、ソリストが高度な技巧を披露します。協奏曲の聴きどころの一つです。
「交響詩」とは何が違う?
「交響詩」は物語や情景を描写するオーケストラ作品で、通常1楽章で構成されます。交響曲のような形式的な楽章構成にとらわれず、自由な形式で書かれます。