目次
  1. 「オーケストラ」の意味と特徴
  2. 「吹奏楽」の意味と特徴
  3. 語源・由来
  4. 各楽器の役割の違い
  5. よくある質問
結論

「オーケストラ」は弦楽器・管楽器・打楽器で構成される管弦楽団で、弦楽器が中心となります。「吹奏楽」は管楽器と打楽器で構成され、弦楽器(コントラバスを除く)がないのが特徴です。演奏するジャンルも、オーケストラはクラシック中心、吹奏楽はポップスやジャズなど幅広いジャンルを扱います。

オーケストラ

おーけすとら
弦・管・打楽器で構成
弦楽器が中心

吹奏楽

すいそうがく
管・打楽器で構成
弦楽器なし(コントラバス除く)
項目 オーケストラ 吹奏楽
弦楽器 あり(中心的役割) なし(コントラバスのみ例外)
管楽器の役割 ソロ・色彩づけ メロディ・ハーモニー全般
サックス 基本なし(編入楽器) あり(主要楽器)
ユーフォニアム なし あり
規模 30〜100人程度 30〜100人程度
主な演奏ジャンル クラシック ポップス、ジャズ、マーチなど幅広い
別名 管弦楽団、交響楽団 ウィンドオーケストラ、ブラスバンド(誤用)

「オーケストラ」の意味と特徴

「オーケストラ」弦楽器・管楽器・打楽器で構成される管弦楽団のことです。日本語では「管弦楽団」「交響楽団」とも呼ばれます。

オーケストラの最大の特徴は、弦楽器が中心となることです。バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスといった弦楽器が音楽の土台を作り、管楽器や打楽器がそれを彩ります。

オーケストラの主な楽器編成

  • 弦楽器 – バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス
  • 木管楽器 – フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット
  • 金管楽器 – ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ
  • 打楽器 – ティンパニ、シンバル、スネアドラムなど

サックスは基本的にオーケストラには含まれませんが、ラヴェルの「ボレロ」やビゼーの「アルルの女」など一部の曲では「編入楽器」として使用されます。

「オーケストラ」を使った例文
  • NHK交響楽団は日本を代表するオーケストラだ。
  • オーケストラの演奏会で交響曲を聴いた。
  • 彼女はオーケストラでバイオリンを担当している。

「吹奏楽」の意味と特徴

「吹奏楽」は、管楽器と打楽器で構成される合奏形態です。オーケストラとの最大の違いは、コントラバスを除いて弦楽器がないことです。

吹奏楽では、オーケストラで弦楽器が担っていた役割をクラリネットが担うことが多く、メロディやハーモニーの中心となります。また、サックスやユーフォニアムなど、オーケストラにはない楽器も使用されます。

吹奏楽の主な楽器編成

  • 木管楽器 – フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サックス
  • 金管楽器 – トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ
  • 打楽器 – スネアドラム、バスドラム、シンバル、ティンパニなど
  • 弦楽器 – コントラバス(例外的に含む)

吹奏楽は学校の部活動としても広く普及しており、コンクールや野球応援、マーチングなど活動の幅が広いのも特徴です。

「吹奏楽」を使った例文
  • 高校時代は吹奏楽部でトランペットを吹いていた。
  • 吹奏楽コンクールで金賞を受賞した。
  • 吹奏楽の演奏がスタジアムに響いた。

語源・由来

「オーケストラ」の語源

「オーケストラ(orchestra)」は、古代ギリシャ語の「オルケストラ(ὀρχήστρα)」に由来します。これは古代ギリシャの劇場で、合唱隊が歌ったり踊ったりする半円形のスペースを指していました。

現在のオーケストラの原型は、バロック時代(17〜18世紀)のオペラ伴奏にあります。弦楽合奏にオーボエやファゴットなどの木管楽器が加わり、その後ホルンなどの金管楽器も加わって発展しました。

「吹奏楽」の語源

「吹奏楽」は日本語の造語で、「吹いて奏でる音楽」という意味です。英語では「Wind Band」「Wind Orchestra」「Concert Band」などと呼ばれます。

軍楽隊の行進曲演奏がルーツとされ、そこから発展して現在のような多様なジャンルを演奏する形態になりました。

各楽器の役割の違い

同じ楽器でも、オーケストラと吹奏楽では役割が大きく異なります。

クラリネット

オーケストラではソロ楽器として「ここぞ」という場面で登場します。基本的に2人編成で、長い休みがあることも珍しくありません。

一方、吹奏楽ではオーケストラのバイオリンに相当する役割を担い、メロディやハーモニーの中心となります。人数も多く、出番も非常に多いです。

ホルン

オーケストラでは金管楽器の花形として重要な役割を担います。一方、吹奏楽ではトランペットやトロンボーンの裏方的な位置づけになることが多いです。

オーボエ・ファゴット

オーケストラではオーボエがチューニングの基準となり、ソロも多く目立つ存在です。ファゴットもメロディを担当する機会が多くあります。吹奏楽ではこれらの楽器は人数が少なく、クラリネットやサックスに比べると控えめな役割になりがちです。

よくある質問

Q
「ブラスバンド」と「吹奏楽」は同じ?
A
日本では混同されることが多いですが、本来は別物です。「ブラスバンド(Brass Band)」は金管楽器と打楽器のみで構成される編成を指します。木管楽器を含む吹奏楽とは異なりますが、ドイツ語の「Blasband(吹奏楽団)」の影響で日本では混同されています。
Q
なぜオーケストラにサックスがないの?
A
サックスは1840年代に発明された比較的新しい楽器で、オーケストラの標準編成が確立した後に登場しました。そのため、基本編成には含まれていません。ただし、一部の近代曲では「編入楽器」として使用されることがあります。
Q
「管弦楽団」「交響楽団」「フィルハーモニー」の違いは?
A
いずれもオーケストラを指す呼び方で、基本的に大きな違いはありません。「フィルハーモニー」はギリシャ語で「音楽を愛する」という意味で、団体名に使われることが多いです。
Q
吹奏楽にコントラバスがあるのはなぜ?
A
コントラバスは低音域を補強し、サウンドに厚みを与えるため、例外的に吹奏楽でも使用されます。管楽器だけでは出しにくい深い低音を担当します。