目次
  1. 「ヒップホップ」の意味と使い方
  2. 「ラップ」の意味と使い方
  3. 語源・由来
  4. ヒップホップとラップの関係
  5. よくある質問
結論

「ヒップホップ」は、音楽・ダンス・ファッション・グラフィティなどを含むストリートカルチャー全体を指します。「ラップ」は、リズムに乗せて言葉を発する歌唱法のことで、ヒップホップ文化の一要素です。つまり、ラップはヒップホップの中に含まれる関係にあります。

ヒップホップ

ひっぷほっぷ
ストリートカルチャー全体
音楽・ダンス・アートを含む

ラップ

らっぷ
歌唱法のひとつ
韻を踏んでリズミカルに歌う
項目 ヒップホップ ラップ
定義 ストリートカルチャー全体 歌唱法のひとつ
範囲 音楽・ダンス・ファッション・アートなど 音楽表現に限定
構成要素 MC・DJ・ブレイクダンス・グラフィティ ライム・フロー・リズム
実践者の呼び方 ヒップホッパー ラッパー、MC
関連する表現 ヒップホップダンス、ヒップホップファッション ラップバトル、フリースタイルラップ

「ヒップホップ」の意味と使い方

「ヒップホップ」は、1970年代にアメリカ・ニューヨークのブロンクス地区で誕生したストリートカルチャーです。単なる音楽ジャンルではなく、音楽・ダンス・ファッション・アートを含む幅広い文化運動を指します。

ヒップホップに「4大要素」と呼ばれる構成要素があります。

  • MC(ラップ) – リズムに乗せて言葉を発する
  • DJ – ターンテーブルで音楽を選曲・加工する
  • ブレイクダンス – アクロバティックなストリートダンス
  • グラフィティ – 壁などに描くスプレーアート

これらの要素が組み合わさったものがヒップホップ文化であり、音楽だけを指す場合は「ヒップホップミュージック」と呼ぶのが正確です。

「ヒップホップ」を使った例文
  • ヒップホップは1970年代のニューヨークで生まれた。
  • 彼女はヒップホップダンスを習っている。
  • ヒップホップ文化はファッションにも大きな影響を与えた。

「ラップ」の意味と使い方

「ラップ」は、リズムに乗せて言葉をリズミカルに発する歌唱法のことです。メロディよりもリズムを重視し、韻(ライム)を踏むのが大きな特徴です。

ラップの重要な要素として、以下の3つがあります。

  • ライム(韻) – 似た音の言葉を繰り返す技法
  • フロー – 言葉の乗せ方やリズムの取り方
  • リリック – 歌詞の内容やメッセージ

ラップを行うアーティストは「ラッパー」や「MC」と呼ばれます。ヒップホップ文化の中で発展した表現方法ですが、現在ではポップスやロックなど他のジャンルの曲にもラップが取り入れられることがあります。

「ラップ」を使った例文
  • この曲のサビではラップパートがある。
  • 彼はラップで社会問題を訴えている。
  • リースタイルラップのバトル大会に出場した。

語源・由来

「ヒップホップ」の語源

「ヒップホップ(Hip Hop)」という言葉は、DJアフリカ・バンバータが名付けたとされています。「Hip」は「とんでいる」「かっこいい」、「Hop」は「跳躍する」「踊る」といった意味があり、「黒人の弾ける文化」というニュアンスが込められています。

1970年代、ニューヨークのサウスブロンクス地区では、アフリカ系アメリカ人を中心としたコミュニティが公園などで「ブロックパーティ」と呼ばれる集会を開いていました。ここでDJが音楽をかけ、ダンスやラップが行われたことがヒップホップ文化の始まりです。

「ラップ」の語源

「ラップ(Rap)」は、もともと「トントン」「コツコツ」といった物音を表す英語の擬音語です。そこから転じて「おしゃべりする」「軽快に話す」という意味でも使われるようになり、リズミカルに言葉を発する歌唱法を指すようになりました。

ヒップホップとラップの関係

ヒップホップとラップは、しばしば同じ意味で使われることがありますが、厳密には異なる概念です。

ヒップホップは「文化」、ラップは「歌唱法」という関係にあります。ラップはヒップホップ文化を構成する4大要素のひとつであり、ヒップホップの中に含まれる概念です。

例えるなら、「日本文化」と「茶道」の関係に似ています。茶道は日本文化の一部ですが、日本文化=茶道ではありません。同様に、ラップはヒップホップの一部ですが、ヒップホップ=ラップではないのです。

ただし、現在では「ヒップホップ」という言葉が音楽ジャンルとして使われることも多く、「ヒップホップを聴く」と言った場合、実質的にはラップミュージックを指していることがほとんどです。

よくある質問

Q
「ラッパー」と「MC」の違いは?
A
どちらもラップを行う人を指しますが、ニュアンスが少し異なります。「ラッパー」は歌唱法としてのラップを行う人全般を指し、「MC」はヒップホップ文化の中でマイクを持ってパフォーマンスする人を指す傾向があります。MCは「Microphone Controller」や「Master of Ceremonies」の略とされています。
Q
「ヒップホップダンス」と「ブレイクダンス」は同じ?
A
異なります。ブレイクダンスはヒップホップの4大要素のひとつで、アクロバティックな動きが特徴です。ヒップホップダンスは、ヒップホップミュージックに合わせて踊るダンス全般を指す、より広い意味で使われます。
Q
「ラップ」と「ラップミュージック」の違いは?
A
「ラップ」は歌唱法そのものを指し、「ラップミュージック」はラップを主体とした音楽ジャンルを指します。ラップという技法はヒップホップ以外のジャンル(ポップス、ロックなど)でも使われることがあります。
Q
「フリースタイル」とはどういう意味?
A
事前に歌詞を用意せず、その場で即興でラップすることを「フリースタイル」と呼びます。フリースタイルで対戦する「ラップバトル」は、ヒップホップ文化の中で発展した表現形式のひとつです。